ペースト状の物を、口を閉じてゴックンと飲み込めるようになったら、そろそろ離乳食中期に進めます。離乳食を始めて1か月もすると1日1回の離乳食を嫌がらずに、規則正しく食べられるようになってきます。そんな成長が見られたら、7倍粥にして少し粒のあるくらいのお粥を試してみましょう。
中期に入ると下と上顎の使い方が上手に!
この時期の赤ちゃんはそれまでのなめらかな食品の中に、ブツブツが残っていてもそれを察知して、舌と上顎で潰すことを学習していきます。スプーンで与えられた離乳食を無理なく口の中につかみ取って、潰して食べるようになります。
そのため、歯がなくても、舌や上顎で潰せるようなお粥や、軟らかく茹でた野菜のみじん切り、お芋のマッシュなど、少し塊が混ざっている程度の物を少しずつ試してみましょう。時には、喉ごしをよくするために、水溶き片栗粉でとろみをつけてあげてもいいでしょう。
この時期には、食べられる食品の種類も増えてくるので、お母さんも口を開けてもらう時、もぐもぐしてほしい時など、朗らかに声かけをして、赤ちゃんが離乳食を食べられるように助けてあげましょう。
上顎と舌で食物を潰す時には左右の口角が伸びたり縮んだりするので、赤ちゃんの口元を観察していれば、上手に食べてくれているか分かるはずです。毎日試しているうちに、食品の水分割合を低くしても食べることができてきますし、ブツブツの量を多くしたり、大きさも大きくしていても、口唇に筋肉が付いてきてうまく食べられるようになります。
離乳食中期も順調に進んで嫌がらずに離乳食が摂れたら、2回食にしてみましょう。