プロセスチーズはいつから与えられる?
離乳食初期 (5~6カ月) |
離乳食中期 (7~8カ月) |
離乳食後期 (9~11カ月) |
離乳食完了期 (1才~1才6カ月) |
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離乳食材としてのプロセスチーズ・ベビーチーズ
紀元前8世紀の叙事詩オデッセイの中に羊や山羊の乳から、チーズを作るという記述があります。その時代、チーズは神への供物といわれ高級品だったようです。
日本には意外に古く飛鳥時代、延喜式の中に製造法が記述されているそうです。やはり高級食材であり口にするのは天皇や皇族だけでした。
現代の日本では、チーズケーキ、ティラミス、イタリア料理などの流行に比例してチーズの人気がますます高くなっています。
チーズは牛乳を濃縮して作られたものです。例えばチーズ1切れ15gを作るのに牛乳はその10倍の150ml必要です。当然栄養価も10倍です。
カルシウムも多く含まれ、さらにそのカルシウムは吸収率も高いので、骨粗鬆症の予防に効果的です。
チーズはナチュラルチーズとプロセスチーズに分けられます。ナチュラルチーズは乳酸菌が生きていて、熟成とともに風味が変わっていきます。
それに対してプロセスチーズはナチュラルチーズが原料ですが加熱によって発酵が止まるので、保存性が高くなっています。私たちがよく口にする、スライスチーズや、ベビーチーズなどはプロセスチーズの仲間です。すなわち、ベビーチーズイコールプロセスチーズと考えてください。
離乳食としてチーズを考えた場合、乳製品のアレルギーには細心の注意をしなければなりません。また、塩分や脂肪分も高いので少量ずつ離乳食中期から食べさせてあげるようにしましょう。
下ごしらえや調理法
賞味期限、添加物、塩分など吟味してなるべくプレーンなチーズを、最初は少量を他の食品に混ぜて使うようにします。
時期別離乳食レシピ
離乳食初期(5~6か月) レシピ
離乳食中期(7~8か月) レシピ
チーズ粥
【材料】
・スライスチーズ 5g
・トマト 40g
・じゃが芋 20g
・ほうれんそう 1本
・七倍粥 赤ちゃんが食べられる量
【作り方】
1. スライスチーズは細かく切ります。
2. トマトは皮を剥いて、種をとって刻みます。
3. じゃが芋は軟らかく茹でて潰します。
4. ほうれんそうも軟らかく茹でて、葉っぱの部分のみ、みじん切りにして使います。
5. お粥の入った鍋に全ての材料を入れて、少し煮ます。
離乳食後期(9~11か月) レシピ
ポテトのチーズ焼き
【材料】
・じゃが芋 50g
・人参 5g
・ブロッコリー 1房
・シーチキン 10g
・スライスチーズ 1/3枚
・牛乳 大さじ1
【作り方】
1. じゃが芋は軟らかく茹でてマッシュします。
2. 人参、ブロッコリーも軟らかく茹でて、細かく切ります。
3. 1.と牛乳を混ぜて、グラタン皿に入れます。
4. 3.に人参とブロッコリー、汁けを切ったツナ缶を飾ります。
5. 4.にスライスチーズを細かく切ってかけます。
6. 5.をオーブントースターで、軽く焼きます。
離乳食完了期(1才~1才6か月) レシピ
ピザ風ホットケーキ
【材料】
・ホットケーキミックス 30g
・牛乳 30g
・ミニトマト 2個
・プロセスチーズ 10g
・皮なしウインナー 1本
・バター 少々
【作り方】
1. ミニトマトは皮を剥いて、ざく切りにします。
2. ウインナーは細かく切ります。
3. バター以外のすべての材料を混ぜます。
4. フライパンにバターを入れ、生地を流して両面をこんがり焼きます。