低出生体重児また未熟児の場合の離乳食の進め方

赤ちゃんは通常お腹の中で37~41週育ってから生まれてきます。36週以前に生まれた赤ちゃんが早産児です。また出生時の体重で分類すると2500g未満を低出生体重児と呼びます。普通、これら早産児と低出生体重児をまとめて未熟児と呼ぶことが一般的です。

赤ちゃんの出産予定日から数えた月齢を修正月齢といいます。たいてい早産児は、退院してしばらくの間は、同じ時期に生まれた赤ちゃんより、小さく成長が遅れている場合がほとんどです。ですから、予定日より早く生まれてきた赤ちゃんは修正月齢を目安に離乳食も進めるようにします。

最初は赤ちゃんが小さく成長も遅れていることで心配なお母さんもいると思いますが、2歳ごろには身長や体重も追い付いてくる子供がほとんどです。

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焦りは禁物、赤ちゃんに合わせたペースで進めて

小さく生まれた子どもの月齢にあまりこだわらず、発育を見極めながら、主治医と相談しながらあせらずに離乳食を進めて下さい。

首が据わる、支えてあげると座れる、食べ物に興味を持つなどの様子が見られたら修正年齢も参考に離乳食を与えていきますが、個人差も多いにあるのでゆっくり赤ちゃんに合わせて急がずに取り組みます。また超低出生体重児(出生時体重が1000g未満の赤ちゃん)はさらに1~2カ月遅くなることもあります。

また離乳食が順調に進み1か月以上が経過し、穀類、野菜、さらにはたんぱく質食品など組み合わせて食べられるようになったら、小さく生まれた赤ちゃんは鉄欠乏性貧血を起こしやすいので鉄分を含む食品を十分与えるようにします。赤身の魚、豆腐、小松菜、ひじきなどを離乳食が進んできたら積極的に取り入れましょう。

しかし、消化器異常などの合併症が見られる場合は、主治医によく相談して、離乳食も慎重に進めるようにします。

お母さんは小さく生まれた赤ちゃんにたくさん栄養をあげて、少しでも早く大きくしたいと強く願っていると思います。そんな思いから離乳食にも一生懸命になりすぎて、赤ちゃんの気持ちをうまくくみ取れず離乳食がうまくいかない場合もあります。離乳食のタイミングもうまく図って、スムーズに離乳食が進んでいくと赤ちゃんとお母さん共々ハッピーな生活が送れるようになります。

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