赤ちゃんのおやつは、基本的に離乳食とミルクを併用している時は必要ありません。ただし生後9カ月に入り3回食が定着してきたら、おやつの味や食べることを楽しむ経験をする程度のおやつタイムを作っても差し支えありません。
おやつの役割が重要とされるのがいつからといえば やはり1歳過ぎてからです。赤ちゃんの体重1キログラム当たりに必要なエネルギー、たんぱく質量は大人の2倍以上です。
離乳食終了後、食べ物から栄養の大部分を摂るようになっても赤ちゃんは胃が小さく、一度にたくさん食べられません。そこで補食を与えて、エネルギーや栄養を補う必要があります。
おやつを与えるタイミングと選び方
おやつは1日1~2回、通常、保育園などでは午前中10時と午後3時に与えています。おやつは毎日決まった時間にあげるようにします。ぐずったり、ご機嫌が悪いからといってちょこちょこ与えたり、長い時間食べさせたり、量も欲しがるだけ与えるのはよくありません。おやつの量が多くて離乳食の食べが悪くなっては逆効果です。メインのおやつだけではなく飲み物のカロリー栄養価も含めて与えすぎないようにします。
大人と一緒におやつを楽しむことは食育上もおススメしますが、市販のお菓子のような糖分、塩分が強いおやつはあげないようにします。自然の素材を活かしてお母さんの手作りが一番ですが、育児に追われてなかなか作れないようであれば、カロリー、脂質、塩分、糖分添加物などが厳しく吟味され、鉄分やカルシウム、野菜、海藻などが強化されたベビーフードや幼児用おやつを利用すると便利です。
虫歯やダラダラ食べに注意!
エネルギーや栄養を補うものと考えて、おやつはパンや芋など炭水化物を中心に果物、牛乳、野菜、小魚などバランスよく加えて体内で効率よく吸収できるものにします
おやつで一番注意しなければならないのは、虫歯です。糖分の少ないおやつを選び、手作りする時もなるべく砂糖を使わず、果物、芋類の甘みを活かすようにします。
もちろん頻繁に食べると虫歯の原因になるので、ダラダラ食べさせるのもいけません。おやつの終わりにうがいや歯磨き、それが出来なくても麦茶や水を飲ませるだけでも虫歯の予防になります。