離乳食後期9~11カ月|離乳食を食べない赤ちゃんへの対応

なんといっても赤ちゃんは、お母さんのお胸に顔を埋めて飲ませてもらう母乳が大好きなのです。おそらく、生後9カ月に入っても離乳食を食べないで母乳一筋の赤ちゃんのお母さんは赤ちゃんの希望にこたえて母乳が豊富に出ているのだと思います。いわゆる赤ちゃんが乳離れしない状態です。

しかし、他の赤ちゃんがどんどん離乳食が進んでいく中、わが子だけが母乳ばかりだとしたら、どうしてもお母さんの気持ちもあせって不安が募ってしまいます。またその気持ちが赤ちゃんに伝わったりして、悪循環になります。

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母乳ばかり飲んでいても大丈夫なの?

でも母乳しか飲まないからと言って、深刻な栄養失調になったり、それが原因で死んでしまったという事件は聞いたことがありません。時間的な違いはあっても必ず卒乳できます。また離乳食の進み具合や食べる量の個人差は赤ちゃんの“個性”ぐらいに考えましょう。育児が終わって、後で振り返って、離乳食を食べなくて苦労した時もあったと思い出して笑える時期がきっと来ます。

しかし、9か月ぐらいになれば、鉄分やその他の栄養を母乳だけではなくて食事から摂りたい時期です。また食べ物の咀嚼トレーニングによって脳も発達すると言われています。赤ちゃんが少しずつでも離乳食を受け入れてくれる方法を考えたいところです。

まず赤ちゃんが母乳ばかりを欲しがるのは、お母さんとのスキンシップを強く望んでいるからなので、授乳以外によく遊んであげる、話かける、抱いてあげるなど精神的なスキンシップをします。

また、お散歩に連れ出したり、運動させるなど、しっかりお腹を空かせて離乳食のタイミングを計ります。お腹が常に満たされなくて、一日に何度も少量の母乳を与えるというのも離乳食のリズムがとれない原因です。頻繁におっぱいに気が向かないよう1回の授乳量を多くして食事のリズムを作っていきます。

9か月になって体が大きくなっていたとしても、離乳初期の軟らかいペースト状の離乳食、トロミをつける調理法、赤ちゃんが好みそうなフルーツの裏ごし、時には軽く味付けしたお粥など、お母さんも気合を入れずにさりげなく試してみます。そんな工夫で案外離乳食をすんなり受け入れてくれることもあります。それでも駄目だったらすぐあきらめて、次の日にまたというくらいのファジーな気持ちで赤ちゃんの離乳食と付き合っていきましょう。

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