離乳食後期9~11カ月|離乳食の味付け|薄味過ぎて害はあるのか

赤ちゃんの味覚は、大人の味覚よりかなり敏感です。ある病院の研究で、赤ちゃんの味覚は大人の味覚の約半分の濃度でその塩分、糖分などを感じて反応するという結果が出ています。

そのため、だんだん離乳食が進んで食べられる食材の幅が進んできても、赤ちゃんは調味料なしでも上手に食材の味を感じて、喜んで食べてくれます。

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赤ちゃんの味覚は敏感!薄味でも十分塩味や甘みを感じ取っています

赤ちゃんがよく口にする母乳やミルクにも塩分は含まれます。煮干しや昆布など天然の素材から取った出しにも旨味の他、塩分があります。その他、野菜や果物にも自然の糖分が含まれています。シラス干しや白身魚の切り身にも自然の塩分が含まれ、それが美味しさにもつながるのです。だから赤ちゃんは調味料を使用していない離乳食からも十分甘みや塩分を感じて、食べることの楽しさを感じています。

しかし離乳食を進めるということは、食材の大きさや柔らかさを大人に近づけることだけではありません。離乳食の大きな目標のひとつにいろいろな食品を食べていろいろな味を体験するということがあります。体験する味の幅を拡げるために風味づけに天然塩、純正醤油、味噌をほんの少量を使用することは意味のあることです。その他にも粉チーズ、トマトケチャップ、バターなどを味のアクセントに少し使えば料理のバリエーションを増やすことができます。

しかし、離乳食に調味料を加える時は、素材の味を見失わないようにひとつの料理に1種類の調味料を使って、味のメリハリをつけるようにします。日本で販売されているベビーフードの塩分の濃度は0.5%以下と決められています。

それでも、赤ちゃんは喜んで美味しそうに食べます。なるべく離乳食調理は薄味に徹して、赤ちゃんの味覚の敏感さを維持できるようにします。

9か月頃の離乳食に敢えて味付けしなくても、十分食べている赤ちゃんは自然と食材の中の塩分をうまく取り入れているので問題ありません。赤ちゃんも1歳のお誕生日が済んで離乳食が完了する頃になると、市販のお菓子や大人の取り分け料理などでどうしても味付けされた食品を口にするようになります。

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